仏像11 -bustuzo's eleven-
『十一面観音菩薩』を紹介します。
字の如く11の顔を持ちます。
(すごいですねー)
しかも顔それぞれに名前があります。
正面の渋い顔をしているのが、ジョージ・クルーニー
左側の怒った顔をしているのが、ブラッド・ピット
後ろの笑った顔をしているのが、ジュリア・ロバーツ
頂上の……
『オーシャンズ11』かいっ!!
失礼しました。
メインフェイスのほかに、
・正面に3面の、菩薩面(ぼさつ):優しい顔
……仏の道を歩むものを守り教え導く優しさを表しています。
・左側に3面の、瞋怒面(しんぬ):怒った顔
……悪いココロをしかり、正しい道へ導くことを表しています。
・右側に3面の、狗牙上出面(くげじょうしゅつ):牙のある顔
……仏の道を歩むものへの励ましを表しています。
・後ろに1面の、大笑面(たいしょう):笑っている顔
……だらだらしているものへのいましめを表しています。
頂上に1面の、化仏(けぶつ):
……仏の道をきわめさせようという願い
の11面の顔があります。
なんで、こんなにたくさん顔があるかというと、
たくさんのヒトを救うべく、顔というアンテナを広範囲に張っているからです。
また「十種の勝利」と「四種の果報」というご利益が得られるとされています。
・「十種の勝利」(現世利益)
……「財産に困らない」、「火災に遭わない」、「水難に遭わない」など
・「四種の果報」(死後利益)
……「地獄に落ちない」、「極楽浄土に生まれることが出来る」など
ご利益の中に、『極楽浄土』が出てきていることから、十一面観音が阿弥陀如来の教えを授かっていることが伺えます。
なので、化仏は、『阿弥陀如来』を表しています。
また「火災に遭わない」や「水難に遭わない」など「水」の加護があることや、
水瓶(すいびょう)と呼ばれる枯れることのない功徳水を持つことから、
水の象徴と されるのではないかと思います。
水 = 『十一面観音菩薩』
水 = 龍
水 = 龍 = 『十一面観音菩薩』
そんなことに思いを馳せるのも楽しいかと思います。
このことから考えると、水田地帯では、『十一面観音菩薩』が祀られることが多いのかもしれないなんて思ったりもします。
『十一面観音菩薩』さんは、膝に届くほど腕が長い方が多いです。
でも、バランスが取れているんです。
とても不思議で、絶妙です。
『十一面観音菩薩』さん、
腕が4本あるもの、8本あるものもあります。
多くは、腰をくねらせていてるセクシー仏像です。(笑)
顔がたくさんあって上部が重たくなるはずなのに!
そして、手が長が過ぎてバランスが崩れるはずなのに!
それなのに、均整が取れているんです!
『十一面観音菩薩』素敵すぎます!
メロメロです。
すみません。気持ち悪いですね(爆)
オシメンの一人?『十一面観音菩薩』さんです。