仏像9 -butsuzo's nine-
じゃんけん ぽいぽい
どっちかかーえてっ!
どっちかひーいてっ!
びーむ智拳印!(ちけんいん)
びーむ降魔印!(ごうまいん)
そんな遊び小さい頃よくやってましたよね……
すみませんウソです。
びーむしょわっち!
ですね。
2人対戦型のじゃんけん亜種のアソビ
ウルトラマンのスぺシウム光線を放つポーズ
びーむしょわっち !
の掛け声に合わせて、
2人が攻守交互に入れ替わりで行い
攻撃側のポーズに合わせてしまうと攻撃側の勝利ってルールです。
それの仏像版です。
え?やっぱりやってないですか(爆)
ところで仏像の手はどうなってますかね?
合掌していたり、挙手していたり、キツネをしていたり、結構いろんな形を作っていると思います。
これ、ブロックサインで『印』(イン)っていいます。
今回は、「阿弥陀如来」さんのブロックサインの中の『R-type』について説明します。
(すみません、ブロックサインとは言いません)
(すみません、『R-type』とは言いません)
印の中の『来迎』(Raigou)タイプについて説明します。
↑ 阿弥陀如来さん(今回の話の『印』は組んでいません(汗))
「九品来迎」
(「きゅうしならいごう」ではなく、「くぼんらいごう」って言います)
上中下の「品」(ぼん)と上中下の「生」(しょう)
の組み合わせで九種類あります。
たとえば、「上品上生」や「下品中生」などです。
ここから「ぼん」と「しょう」がつが一緒に来ると言われるようになったわけで
……はありません(爆)(当たり前だ!!)
そもそも、「来迎」って何?てことになります。
みじかな言い方をすれば「おむかえ」です。
「そろそろお迎えがくるから」
「まだお迎えは来ないよ!」
とかで使う?聞く?アレです。
つまり、阿弥陀如来は「おむかえ」をブロックサインで送っているということです。
……「おむかえ」を手で表現しているということです。(言い直しておきました(爆))
どこから「おむかえ」かというと……
そうです 「 死後の世界」、「あの世」
⇒ 『極楽浄土』からです。
九種類あるのは、その「おむかえ」のランクがあるからです。
「おむかえ」ランキングは、
上品上生 → 上品中生 → 上品下生 →
中品上生 → 中品中生 → 中品下生 →
下品下生 → 下品中生 → 下品下生
の順番になります。
ランキングは、生前の行いとどれだけ阿弥陀さんを信仰したかで分かれます。
自分の都合だけで「なんまんだぶーなんまんだぶー」なんて言っていてもランキングは上がりません。(笑)
でも、人をアヤめてしまったヒトでも救ってくれるのが、阿弥陀さんです。
「おむかえ」もグレードが違います。
人数と速度です。
上品上生は、超特急のサービス満点のグランクラスで「おむかえ」が来ます。
しかも最短直行でビュンと「極楽」に到着します。
具体的?には、阿弥陀如来と25人の菩薩が管弦を奏でながら迎えに来ます。
下品下生は、手でこぐトロッコのみの「おむかえ」が来ます。
道のりの険しく、『六道』(天上界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界)を通っていったりもしますし、時間をかけてようやく終点の「極楽」に到着します。
具体的?には、金の蓮華が現れるのみです。
それを阿弥陀さんが「あんたはこのグレードだ」ってサインで示してくれる(笑)
仏像を見るとき「印」に注目するのもまた楽しいと思います。
くれぐれも
「あのよーあみださんよーこんだけお願いしてんだから極楽にビュンとつれてってくれよー」
なんて無茶ぶりはしないように気をつけてください(爆)