『八大童子』の二大童子は、紅白でおめでたい存在……ではありません……が『不動明王』の秘蔵っ子です(笑)
『不動明王』の子分(眷属)で、8人の子ども達(『八大童子』)がいます。
1)『矜羯羅童子』(こんがらどうじ)
2)『制吒迦童子』(せいたかどうじ)
3)『恵光童子』(えこうどうじ)
4)『清浄比丘』(しょうじょうびく)
5)『恵喜童子』(えきどうじ)
6)『烏倶婆誐童子』(うぐばがどうじ)
7)『指徳童子』(しとくどうじ)
8)『阿耨達童子』(あのくたどうじ)
今回は、『不動三尊』として活躍もしている
二大童子の『矜羯羅童子』(向かって右側)と『制吒迦童子』(向かって左側)を紹介します。
純朴そうな『矜羯羅童子』は、さっきまで、「まいうー!」と喜び顔で叫んでいました(寺中(てらちゅう)「お寺の中心で「まいうー!」を叫ぶ!」が真言宗で流行っていました(ウソです)(爆))が、今は落ち着きを取り戻して「ごちそうさま」をしています。でも、まだ物足りなそうな顔をしています。おかわりをおねだりしている『矜羯羅童子』もいたりします。
もうひとりやんちゃ坊主にみえる『制吒迦童子』は、自分で漬けた奈良漬けに酔っ払ってカラダまで赤くなってしまったたっちゃんです(未成年なのでお酒は飲めません)。手には漬物を漬けるときに使用した漬物棒を持っています……
そんな『八大童子』を代表する二人に対して、『不動明王』は、いつもキレています。
「お前は「まいうー!」「まいうー!」言ってんじゃねーよ!、お替りはねーんだよ!……おいっ!線香の灰は食うな!っていってんだろーがっ!そんなんだからカラダが白くなるんだよ!
~って、おいっ!お前も「たっちゃん漬け!は酒のお供!」とか言って自分で漬けた奈良漬けで酔っ払ってカラダまで赤くしてんじゃねーよ!またそんな漬物棒もって……って、墓石を漬物石の代わりに使うな!って言ってるだろうっ!
なんなんだよ、お前たちは!めでたくもないのに、紅白になりやがって!」
もうあてつけにしか聞こえません(笑)
やっぱり、『不動明王』は子ども達の親分 ⇒ ガキ大将だったようです。
どうりで、子ども達に強気発言を繰り返しているわけです。
まだまだ子どもな『不動明王』さんが幼児体型をコンプレックスに感じているのもうなづけます。
名前が難しいので、左と右、どちらが『矜羯羅童子』でどちらが『制吒迦童子』か分からなくなってしまいます。そこから「こんがらがる」というコトバが生まれました……というのはウソです。すみません。(爆)
現場を賑やか?にしてくれる?二大童子の『矜羯羅童子』と『制吒迦童子』、『不動明王』を見かけたら二人の存在も確認してみてください。