tomitomitomiyanのブログ

中国と関わっていたこともあり、日本と中国の文化(習慣、コトバ‥など)を中心に好きなコト、気になるコトを話していければと思ってます。

ガネーシャって、外見、内面、名前も変わっているんです

街中に突然現れたガネーシャ

こんなところにいるとは!

 

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たまたま信号待ちになったので、立ち止まったところで出会いました。

 

マンションの入り口に2体。

狛犬ならぬ狛象(→失礼なヤツ)

そのマンション、面白いなぁと思いつつ、ちょっと羨ましくありました。

 

ガネーシャはインドの神様で、シヴァとパールヴァティの子どもです。

(両親も神様です)

 

ちょっとガネーシャのエピソードを……

 

母親のパールヴァティがお風呂に入るので、外で番をするよう言われたガネーシャがいました。

そこへ、父親のシヴァが戻ってきてパールヴァティに会おうとしたのですが、父親とは知らないガネーシャは言いつけをきちんと守って入室をがっちりガード(子は父を知らず、父もまた子を知りませんでした)。

すると激怒したシヴァがガネーシャの首を切り落とし、その首を遥か彼方へ飛ばしてしまいました。

騒ぎに気付いて出てきたパールヴァティがその状況に驚き、シヴァにその子は自分達の子どもであることを告げました。

シヴァは慌てて放り飛ばした首を取り戻しにいったのですが、見つからず、代わりに最初に遭遇した象の首を取って帰り、ガネーシャに着けたということです。

 

なので、今のような姿になっています。

 

……首を付け替えるって、

アンパンマンみたいだと思ったのは自分だけでしょうか……(爆)

 

父親からの虐待?(違う次元かもしれないですが)ひどい仕打ちを受けたのが影響してか、邪魔ばかりする、暴れん坊だったようです。

(父親のシヴァは破壊神と言われるので、血筋なのかもしれませんが……)

 ところが、ある時、十一面観音菩薩が現れたことで、

彼を恐れ困っていた人々が救われたただけでなく、

彼を仏教に帰依させ、

歓喜天として祀られる存在となりました。

(このエピソードはまた改めてしたいと思います)

 

そんな歓喜天は、邪魔立てが転じて、

物事がスムーズに行ったり、ビジネスがうまくいったり、富をもたらしてくれます。

 

悪から善へ、

自由から戒律へ、

180度方向転換したわけですから、

いろんなモノを捨てて、覚悟を持って臨んだと思います。

ということもあってか、

信仰する時はちゃんとしないとかなり厳しい罰が下るそうです。

覚悟を見ているのかもしれないですね。

 

 

あの時、父親が戻ってこなければ今の姿にならずに済んだかもしれません。

でも、そうしたら、十一面観音菩薩に出会うこともなかったかもしれません。

そう思うと人生何が起こるか分かりませんし、

何がきっかけで変わるか分からないなと思いました。

  

 

お供え物は、最中の元祖とも言われる歓喜団というお菓子なので、

ガネーシャは、やっぱりアンパンマンなのかもしれません。

 

…… 

ガネーシャ好きなんですよ。